ニートなど定職に就いていない若者は、学校時代に部活、サークル活動など課外活動に消極的で、今でも友人が少なく外出もあまりしない――。読売新聞社が実施したインターネットモニター調査「若者の生活と仕事に関する調査」でこんな傾向が分かった。学力や家庭環境には特に問題は見あたらなかった。社会とのつながりが希薄なことがニートを生む原因とする関係者の見方を裏付けるもので、働く前の段階で様々な支援が必要だと言えそうだ。
今回の調査は、ニート、フリーターや失業者などの若者の生活を浮き彫りにするのが目的。4月下旬、予備調査でこうした若者が周辺にいると答えた親族や友人などモニター約2万人に、若者たちの過去の学校生活や成績、家庭環境、現在の暮らしぶりなどを質問。地域性などを考慮し、20〜50歳代の男女1500人分の回答を抽出してまとめた。
学校時代、部活動やサークル活動などの課外活動をしたかどうか質問したところ、消極的なほど、その後の就労経験が乏しいという傾向が見られた。課外活動を「特にしていなかった」とした割合は、1度も働いたことがない未就労者が61・2%で最も高く、以下、就職経験のある無業者(46・5%)、長期アルバイト(33・6%)と、就労経験が豊富なほど消極派の割合は減った。
未就労者は在学中の就職活動にも不熱心で、「まったくしていなかった」は60・2%。長期アルバイトの27・3%に比べて倍以上だった。友人関係や外出の範囲・頻度についても、未就労者は、フリーターなど働いている若者に比べて活発さに欠けるなど、社会とのかかわりの度合いと就労経験の間に一定の関係が見られた。
本人の学力との関係を疑う見方もあったが、未就労者の成績は「どちらかというと下位」「下位」が計14・6%に過ぎず、逆に「上位」は「どちらかというと」を含めて29・2%を占めた。学力不足は未就労の主な原因ではなさそうだ。
調査を監修した労働政策研究・研修機構統括研究員の小杉礼子氏の話「学校生活の段階にニートの兆しがあることがうかがえた。学校運営や地域づくりに参画してもらうなど、若いうちから社会とかかわれるようにすべきだ」
ニートを支援するNPO法人「育て上げネット」の工藤啓理事長の話「彼らは働く能力がないわけではない。規則正しい生活や友だちづくりなどを少しずつ練習すれば、働けるようになるはずだ」
部活動をやりたくない人っていますよね。自由な時間が、とか、面倒だから、とか、色々あるとは思いますけど。
でもそういうことも含めて、部活動をやっていくことで得られるものも多いんじゃないかなと思います。特に中学生の時期に。大学になってしまえば、もう別に得られるものも少ないと思いますが。
中学の時期に、何もやりたいと思うものがないなら、とりあえず卓球でもやってみてはいかがでしょう。真剣に取り組めばあれ以上面白いスポーツもあるまいと個人的に思います。やり方次第で勝ち上がることもできますし。
部活動においてリーダーシップを発揮する人、裏方で頑張る人、全体を見渡す人などの役割分担ができれば大成功。部活動においてやる気がなかったりかき乱す人への対応もできれば更に成功。社会に出てもやっていけるでしょう。こういった小社会に溶け込めるかどうかで10年後、20年後も伺えます。
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