うつ病など「心の病」を持つ人たちの憩いの場として、ボランティアグループが滋賀県栗東市の2カ所で開いているサロンが運営メンバー不足に直面している。サロンの開催に支障が出ないように、新しいメンバーを募っており、30日に活動を紹介する講座を催す。
サロンは6年前、草津、栗東両市の女性3人でつくる「栗東サロン歩」が、精神障害者の交流や社会参加を促すきっかけとして始めた。現在は栗東市の委託を受け、なごやかセンター(同市安養寺)で週1回、コミュニティセンター大宝東(同市綣2丁目)で月2回、各2時間半開いている。
毎回10人前後の利用者が会話やカードゲームなどを楽しんでいる。ただ、運営メンバーは現在2人だけ。草津市の同様のサロンから助っ人が来るものの、開催に不安を抱えている。メンバーの小寺千恵子さん(63)=草津市西草津2丁目=は「障害者には外出をためらう人もおり、せっかく外出を思いたった日にサロンが休みという事態は避けたい」と話している。
講座は、コミュニティセンター大宝東で午後1時半から無料で開く。精神科医の講演もあり、関心のある人は誰でも参加できる。問い合わせは市家庭・障害福祉課TEL077(551)0304。
精神疾患というのは、糖尿病や下垂体腫瘍などの身体疾患と同様に、誰にでも起こる病気です。ただそれが意識とか、行動という点に症状として現れることで「奇異」にうつってしまうのでしょう。
もし自分がうつ病になったとき、こういった社交の場は必要だと思いませんか。もしなければ、おそらく、ネット上の掲示板群に閉じこもって、余計に症状を悪化させてしまうでしょう。必要なことを社会があらかじめ整えておくことは、賢明であるといえます。
ボランティアに興味のある方は是非上記電話番号へ。
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