2007年10月26日

都内の温泉マンションからレジオネラ菌を検出

都内の温泉マンションからレジオネラ菌…アパ分譲

 アパグループ(東京都港区)が分譲した温泉付きマンション「アパガーデンコート綾瀬」(足立区綾瀬、77戸)で先月上旬、循環式温泉給湯設備から国の基準値を大幅に上回るレジオネラ菌が検出され、給湯を中止していることが23日、わかった。

 同グループでは全国に温泉付きマンション31棟を開発しているが、厚生労働省によると、こうした家庭用の浴室は、不特定多数が利用する施設を想定した公衆浴場法の適用外で、「衛生面でのチェックは管理会社任せ」(生活衛生課)となっているのが実態という。

 同保健所によると、9月4日と13日に同マンションの貯湯槽や蛇口など数か所を調べたところ、100ミリ・リットル中のレジオネラ菌の数を示す値(CFU)として8万9000〜6900が検出された。国のレジオネラ症防止指針では、10CFU未満と定めており、都が公衆浴場などを対象に定めている指導基準でも、1万CFUを超えた場合は営業停止処分の検討対象となるという。

 レジオネラ菌は土の中や川などしめった場所に生息する菌で、体力の弱った人が感染すると肺炎になることがある。2002年7月には、宮崎県日向市の温泉施設で295人が感染し、7人が死亡した。



 レジオネラは特に、「循環する水」に大量発生します。源泉なら別でしょうが、ただ暖めてぐるぐる回しているだけの循環式温泉も例外ではなく、レジオネラが発生しやすい環境となっています。日本でのレジオネラ肺炎発症の相当数を占めるのは温泉なのではないでしょうか。

 レジオネラに関しては以下のニュースも参考にしてください。

関連
医学処:腐葉土の中のレジオネラ菌によるレジオネラ肺炎にご注意
医学処:無菌の氷を溶かした南極の浴槽でもレジオネラ菌は繁殖していた
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posted by さじ at 21:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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