抗生物質の効かない「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」(MRSA)に体内まで侵される感染について、米疾病対策センター(CDC)などが初の調査結果をまとめ、17日付の米医師会雑誌に発表した。
2005年の患者は全米で9万4360人、死者は1万8650人に上ると推計しており、別の専門家は同誌で「推計が正しければ、死者はエイズより多い」と指摘している。
MRSAは、皮膚に感染する例が多いが、血液や肺など体内に感染が及んで重症化することがある。調査は米国内の9地域で04〜05年に実施。体内にMRSAが侵入した患者は8987人で、このうち1598人が死亡していた。
だいぶ多いですねぇ。もはや稀な感染症ではなくなってきましたね。
ちなみに日本でも、易感染者に感染させまいと、あの手この手で感染防止ガイドラインを行っています。
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