AP通信によると、中毒症とも言えるほど携帯電話などの端末機器を多用する利用者の中には、機器が振動していないのに振動していると錯覚する人が増えており、社会現象として取り上げられるようになった。
重度のブラックベリー利用者であるジョナサン・ゼイバックさんは先日、最新型のブラックベリーを友人らに見せている最中に、いつも入れているズボンのポケットから振動を感じて思わず手を伸ばした。ブラックベリーは手で持っているから、ポケットに入っているはずがない。
利用者の中にはそういった状態を幻肢痛(phantom limb pain)に例える人もいる。医療用語辞典によると、幻肢痛とは、切断後の肢部(手や足)が痛む現象だ。
腰に付けてあると錯覚して携帯電話のクリップに手を伸ばして取り外そうとしたり、微動だにしない携帯電話の振動を感じるという現象は、専門家たちによって「ファントム・リング効果」または「ファントム振動」と呼ばれたり、あるいは「ringxiety」(ringとanxietyを合体させた言葉)や「fauxcellarm」(fauxとcellとarmを合体させた言葉)といった造語で表現されるようになっている。
「人は世間から隔離されることに恐怖感を抱いており、そのために社会との連絡網に気づかないうちに依存している」「重度の利用者たちは、携帯電話が自分の身体の一部と感じている」とスタンフォード大学のフォッグ技術研究所所長は指摘する。
つまり精神的な異常(?)ということでしょうか。
ファントムペインのようなものだとしたら、何となくファントムペインになる人の気持ちが分かる気も……私は別に携帯依存ではありませんが、たまに「振動したかな」と思うことはありますからね。
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振動して、無理難題をふっかけられる
・・・というような気がしている俺が通りますよ