深刻化する地方の医師不足対策として、国立の旭川医大(北海道旭川市)は来年4月から、同大の研修医のうち希望者に「研修資金」として月額20万円を支給する。11日発表した。支給を受けたのと同じ期間、大学側が指定する道内の地方病院に勤務することが条件だ。原資には、道内のパチンコチェーン・太陽グループの寄付金1億円をあてる。同大によると、医師不足対策で民間が国立大学法人に寄付をするのは初めてという。
吉田晃敏学長によると、対象は医学部卒業後に2年間の研修を受ける初期研修医で、年間20人。実施期間は2年間の予定だが、本人の希望に応じて短縮することもできる。
初期研修医の給与は国が月額30万円程度と定めている。同大はこれに支給金20万円を加えて好待遇にすることで、過疎地医療に携わる呼び水にしたい考えだ。同大の1年目の初期研修医は10人と今春の卒業生の1割にとどまっており、数を増やしたいという思惑もある。
20万ねぇー。確かに奴隷並みと称される研修医にとっては魅力的かもしれません。
いくら研修期間とはいえ、労働時間、労働量に見合っただけの額を支払うのは当然のことだと思いますけれどね。酷使して鍛える、などという根性論は流行りません。
関連
医学処:小児科医の新人大幅減少。秋田と富山では0人。
医学処:地方の病院が研修医を獲得するために改革を行う。