2007年10月11日

運動神経は動かせる局所麻酔薬を開発

「動かせて痛みなし」新麻酔薬の可能性 米大など発表

 手術した部分をすぐに動かせて、痛みは感じない――そんな新しいタイプの麻酔薬の開発につながる局所麻酔の方法を、米ハーバード大などのグループが見つけた。4日付英科学誌ネイチャーに発表する。

 現在の局所麻酔は痛みを感じる神経だけでなく、運動神経などすべての神経の働きを抑えてしまう。体を動かしたり温度を感じたりできないのが難点だった。

 グループは、痛みを感じる神経細胞の多くに、唐辛子の主成分「カプサイシン」を受け止めるたんぱく質があることに注目。このたんぱく質にカプサイシンがくっつくと、細胞膜に穴をあけたような構造になる。グループは、この穴を通して細胞に入り込み、神経細胞の興奮を抑えることができる分子を見つけた。

 ラットの足に、カプサイシンとこの分子を注射すると、痛みを感じなくなったが、運動神経は正常で足を動かし続けることができた

 生理学研究所の富永真琴教授は「臨床応用は今後の課題だが、まったく新しい選択的な局所麻酔薬をつくる可能性を開く成果だ」と話している。



 こりゃ凄いです。けど効いてるかどうか、怖いですねw

 全身麻酔薬と違って局所麻酔薬のほうが安価ですし使いやすいといえば使いやすいのですが、暴れる子供などに使いにくいデメリットがあります。運動神経が動いてもらっちゃ困る場合も往々にしてある、ということで…。

関連:医学処 抗生物質ミノサイクリンが覚せい剤中毒やパーキンソン病に効く
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posted by さじ at 19:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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