2007年10月08日

2007年度のノーベル医学生理学賞は「ノックアウトマウス」

ノーベル医学生理学賞に欧米3教授

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2007年のノーベル医学生理学賞を、特定の遺伝子の機能を欠損させたノックアウトマウスを誕生させたマリオ・カペッキ米ユタ大教授(70)ら3氏に贈ると発表した。

 現在では、マウスの遺伝子のほぼ半数に当たる1万の遺伝子についてノックアウトマウスがつくられ、遺伝子の機能を調べる方法として定着。ヒトの病気のモデルマウスも約500以上できており、治療法開発や生命科学の基礎研究に欠かせない実験手法となっている

 ほかの2人は、マーティン・エバンス英カーディフ大教授(66)、オリバー・スミシーズ米ノースカロライナ大教授(82)。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金約1億8000万円を3人で等分する。

 授賞理由は「胚性幹細胞(ES細胞)を使って特定の遺伝子を改変する原理の発見」。エバンス氏はマウスの受精卵からES細胞を取り出すことに成功。これに別のマウスの遺伝子を導入する手法を開発した。カペッキ氏とスミシーズ氏はそれぞれ特定の遺伝子を標的に、変異ある遺伝子に置き換える方法を開発した。

 この2つの方法を組み合わせ1989年、狙った遺伝子を欠損させたノックアウトマウスが誕生した。

 ◆マリオ・カペッキ氏 イタリア生まれ、70歳。67年米ハーバード大で生物物理学博士号を取得、96年に京都賞、01年にラスカー賞を受賞した。

 ◆マーティン・エバンス氏 英国生まれ、66歳。69年ロンドン大で解剖学・発生学博士号を取得。01年ラスカー賞を受賞。

 ◆オリバー・スミシーズ氏 英国生まれ、82歳。51年英オックスフォード大で生化学博士号を取得。01年ラスカー賞を受賞。



 遺伝子、そしてES細胞。21世紀の医学ともいえるこれらの研究を大いにやりやすくした「ノックアウトマウス」。見事に2007年のノーベル医学賞を受賞です。おめでとうございます!

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posted by さじ at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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