北里大病院(神奈川県相模原市)の馬場志郎教授(泌尿器科学)らは4日、前立腺がんの遺伝子治療を始めた。手術後に再発する可能性が高いとみられる患者を対象に、がん細胞の増殖を抑えて再発を防ぐ目的。臨床研究の位置づけで、今後約2年間で最大25人に実施する予定だ。
前立腺がんの遺伝子治療は01年以降に岡山大と神戸大で実施されているが、手術と組み合わせて根治を目指した前立腺がん遺伝子治療は、北里大が初めて。
馬場教授によると、事前の検査で5年以内に35%以上の確率で再発するとされた患者が対象。
こちらは、がんの遺伝子治療の話。遺伝子治療といっても、がんそのものを治すわけではなく、再発防止のための策。手術しても5年以内に35%が再発するって、相当な確率ですからね。根治に向けた患者と医者の努力が始まる。
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