理化学研究所と慶応大などの研究チームは2日、つい間板ヘルニアの原因遺伝子の一つを発見したと発表した。
新しい治療や予防法の開発につながる可能性のある成果だ。
つい間板ヘルニアは、背骨の間にある軟骨(つい間板)が外に飛び出して腰の神経を圧迫する病気で、腰痛や座骨神経痛などを引き起こす。20〜40歳で発症しやすく、日本人の1%以上がかかっていると言われている。
理研遺伝子多型研究センターの池川志郎チームリーダーらが見つけた原因遺伝子は「COL11A1」。つい間板の組織のたんぱく質を作ることが知られていたが、病気との関係はわかっていなかった。
患者と健常者計1730人を調べると、患者の方が、COL11A1が変異している割合が9%高かった。
椎間板ヘルニアにまで遺伝子が関与しているとはねぇ…。この調子で遺伝子の解明が進んでいけば、本当に「出生前から疾患のリスクが分かる」ようになるかもしれません。それが幸福なのか不幸なのかは別にして。
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