入院中の子供たちとその家族に“楽しく豊かな時間”を届けるボランティアとして、京都大学医学部附属病院小児科病棟(京都市左京区)で活動している「にこにこトマト」(神田美子代表、69人)が、12年間にわたって発行してきた活動報告「にこトマ通信」の100号記念誌「egao(えがお)」を発行した。「病院での時間を“無駄な時間”と考えず、かけがえのない一日の連続にしたい」との思いからスタートしたこれまでの歩みが、全ページに詰まっている。
にこにこトマトの結成は平成7年2月。その3年前に当時小学生だった神田さんの長女が同病院に入院。9カ月に及んだ付き添い生活で、「入院している子供たちには痛いこと、つらいことが多い。だからこそ、楽しく豊かな時間がより必要」と痛感した神田さんが、病院側の了承を得て、個人活動として病室でおはなし会を始めたのがきっかけだった。
「娘の退院でいったんは友人たちにバトンタッチしたんですが、2年を経てまた私にバトンが回ってきて。『にこにこトマト』の名で、グループ活動として始めることになりました」と設立の経緯を話す。
設立時のメンバーは約10人。おはなし会から始まって、ピアノ教室や「作って遊ぼ」など、プログラムは次々に増えていった。
「にこトマ通信で大切にしてきたのは『病院でも子供としての普通の時間が必要だ』ということを子供自身にも、家族や病院関係者、社会にも伝えたいという思い。100号記念誌の発行も、その理解の輪を広げるのが最大の目的です」と神田さんは力を込める。
そんな神田さんらの活動に対し、「入院中なのに、そんなことをしている場合?」「なぜ、そんな時間をかけるの?」という声もあるという。そう問われたときは、「しなくても病気が治るなら、すぐやめます。忙しくなるほど時間をかけることが、大事だと思っているから」と答えているという。
「egao」は1500円(別に送料など200円)。希望者は、〒606−8507 京都市左京区聖護院川原町54、京大病院「にこにこトマト」事務局へ。
特に小児の入院はデリケートです。大人のように、これこれこういう疾患ですので、こういった検査や治療法が必要です、とはいきません。
本来なら外で遊んでいるであろう子供たちが、閉鎖的な病棟で投薬や検査を受け続けなければならないなんて。しかしそんな子供たちに、日常と変わらぬ新鮮な喜びを与えたいという想いが実り続けて、100号記念となったのでしょう。ボランティアとしての活動も、医療の1つです。最初に「やろう」と思った心と、「続けよう」と思った意思に救われた子供も、大勢いることでしょう。
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小山って看護士は顔は可愛いとは思いますが、男の医者にアピールしまくりで、女?してて?まだそれだけならいいんですが、一番腹立つのは、患者に対して思いやり無さ過ぎ?小山を知ってる方どう思いますか?
なぜそのように思われたのか不思議です。