“女性の趣味”といったイメージで見られがちな「押し花」に、中高年の男性たちが挑んでいる。興味を持つきっかけはさまざまだが、散歩を兼ねた材料探し、集中して手先を使う細かい作業などは、健康維持や老化防止にもよさそうだ。
男性限定と銘打ち東京都内で開かれた「男の押花講座」。手芸関係の出版事業などを運営する日本ヴォーグ社(東京都新宿区)が主催し、初心者を含む60‐70代の13人が参加した。ピンセットを使い、和紙の台紙に乾燥させたヒバや木の葉、枝をそっと置き、渓谷の滝を作っていく。手本はあるが、「自分の感じたままで構わない」と講師の安永良子さんはアドバイスする。
初挑戦組みの増田静男さん(66)=千葉県佐倉市=は、建築設計事務所をリタイアした後、写真やスポーツなど多くの講座に参加したが、どこも女性ばかりだった。そんなとき、インターネットで「男性限定」を見つけ、申し込んだ。増田さんは「対象物のイメージを頭に描いて作る作業は写真撮影と似ている。それに男性ばかりだから、気取りも遠慮もない」と話した。
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押し花は、材料さえそろえておけば、簡単なものであれば2時間ほどで完成する。草花に限らずブドウ、カボチャ、キヌサヤなどの果物、野菜も使う。単に草花を紙の上に再現するだけでなく、素材を巧みに張って風景画や静物画も作る。
草花が好きなら性別は関係ないが、全国に30万人ともいわれる愛好家の大多数は女性という。安永さんは「押し花はむしろ、きちょうめんで集中力もある男性に向いているのでは」と言うのだが。
今回の講座を企画した日本ヴォーグ社は2月に、男性向けの会員制組織「男の押花倶楽部」を立ち上げた。同社の陸名文男さんは「今後は特に、定年を迎える団塊世代の男性に、素材を採取し、作品を作り、展示会を通じて仲間と知り合う楽しみがそろった押し花の魅力をアピールしたい」としている。
あー、これはちょっとやってみたいですね。押し花って確かに女性だけのイメージがありますけど、風流を感じるものは男性だってやっていいわけですよね。俳句とかのように。
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