2007年09月25日

カエルを絶滅から救うプロジェクト「両生類の箱舟」

絶滅危機のカエルを救え、世界の動物園が箱舟計画

 貴重な両生類を絶滅の危機から救おうと、日本を含む約35カ国の動物園や水族館が、数が減っているカエルやサンショウウオなどの人工繁殖に国際協力で取り組む「両生類の箱舟」と名付けたプロジェクトを発足させた。

 平成20年を「両生類の年」として国際的な保護キャンペーンを展開するほか、各国政府に両生類の保護策強化を働き掛け、資金集めや啓発活動を進める。

 箱舟プロジェクトは、世界の専門家が17年にまとめた両生類保護の国際計画の一部。先月末、日本動物園水族館協会も参加してハンガリーで開かれた、世界動物園水族館協会の総会で実施が決まった。人や動物を大洪水から生き延びさせた旧約聖書の「ノアの箱舟」にちなんだ。

 計画では、個体数が極端に減少した熱帯林のカエルなどの人工繁殖に各国の機関が協力して取り組み、野生に復帰させて個体数の回復を目指す。

 「両生類の年」では、動物園や水族館への来訪者を対象にした募金活動や啓発事業を実施。両生類保護への協力などを呼び掛ける。

 関係者は「人工繁殖などには5000万−6000万ドルの資金が必要だ」として、企業や政府に資金の拠出を働き掛けている。

 カエルやサンショウウオは、生息地破壊や地球温暖化、国内でも問題になっているツボカビ感染などが原因で世界中で数が減り、既に120種以上が絶滅したとされる

 プロジェクトのジェフリー・ボナー博士は「約6000種いた両生類の3分の1から半分が近い将来に絶滅してしまうとの予測もある。恐竜が地上からいなくなって以来の大絶滅になりかねない」と警告している。



 ツボカビのせいで、地球上から1/3も絶滅してしまうとは…。

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posted by さじ at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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