大学進学者の5人に1人が高校3年の時に家でほとんど勉強せず、2人に1人は勉強時間が2時間以下−。「大学全入時代」が目前に迫る中、高校生の深刻な勉強不足の実態が22日、2005年度時点で高校3年生だった生徒を対象に、東大の研究グループが実施した全国的な追跡調査で分かった。
少子化や大学定員の増加に加え、推薦入試、アドミッション・オフィス(AO)入試の拡大などで受験競争の激しさが緩和されたことが、高校生の学習意欲の低下に影響しているとみられる。
05年秋の第1回調査で、1年の時、平日に家や塾、図書館などで勉強した時間を振り返ってもらったところ「ほとんどしなかった」と答えた生徒が59%と最も多く、「約30分」13%と「約1時間」17%を加えた「約1時間以下」が89%を占めた。
調査を担当している東大の金子元久教授は「高校の学習内容が生徒の学習意欲に合致していないのではないか。教育再生会議や中教審の議論は小中学校や大学に目が行きがちだが、高校生のこの状況は深刻だ」と話している。
どうしたらいいんですかねぇ。難しい問題です。厳しくない受験期ですからね。
まあこう見ると、受験戦争時代の受験システムが、おかしかったんですよね。本来大学っていうのは学問を勉強したい人が行くところなわけで、過度に激しくなった受験ではその人の学問に対する何かすらも見抜けませんからねー。ここまで大学進学率が高くなってしまうと正直国としてはビミョーな方向に動いていると思います。学校の内申点だけで決まる推薦だけでなく、特例として設けられるシステムを構築しても面白いかと。
大学に入ってからも勉強しないで皆卒業しているようだから学歴自身が意味のないことになっているとも言える。
脳を鍛えるべき時に活用しないことはその面でも日本の社会のグレード低下に寄与することは間違いない。
大学によりけりだろうが医学部でもこのような状況なのだろうか?
大学で勉強しない医学生の典型例は、親が金持ちまたは社会的ステータスがあり、小さい頃からとりあえず人並み以上の学校に入れることを目標とし、受験に対するテクニックを磨く学校(医学部進学率の異常に高い学校)に入学、大して頭も良くならないままペーパーテストに強くなり受験戦争に勝ち抜く、というパターンですかね。医師になるモチベーションもないので試験前にただ浅くやるだけ。加えて培ってきたものも何もないから医師としての素質すら見い出せない。どこの大学にもある話です。まあ半分は親の責任だと思いますが。