万有製薬は、肺炎の原因として最も多い肺炎球菌について、一般市民からの問い合わせに応じる「肺炎球菌感染症コールセンター」を開設している。
肺炎球菌による肺炎は、重症化しやすく、最近は抗生物質が効かない薬剤耐性菌が増加している。そのため、発病してから治療するより、ワクチンで予防することが有効とされている。
65歳以上の高齢者や心臓、腎臓、呼吸器に疾患を持つ人は、インフルエンザなどの後に二次感染しやすく、秋から冬にかけてが要注意だ。
コールセンターは、こうした肺炎球菌感染症について正しい知識を持ってもらうのが狙いで、予防法やワクチン接種、接種を行う医療機関の紹介、個別の相談なども行う。
電話番号は、0120・66・8910。月曜〜金曜日の午前10時〜午後6時まで受け付ける。コールセンターは来年3月末まで。
呼吸器感染症で何がメインか、といえば、この肺炎球菌ですよ。肺炎を起こしたり、乳児の急性中耳炎を起こしたり、様々なことをやってくれます。
グラム染色という、細菌を染色することで特定しようとする方法がありまして、グラム陽性球菌といえばこの肺炎球菌です。あとはブドウ球菌とか。ちなみにグラム陰性桿菌に、肺炎桿菌というものもあります。
免疫機能が衰えた人などの、院内感染する肺炎と異なり、通常の社会生活を行っている人が感染して起こる肺炎を「市中肺炎」といいます。その市中肺炎の最大の原因菌が、肺炎球菌なのです。