順天堂大病院(東京・御茶ノ水)は18日、「がん治療センター」を新設する。がんの種類による専門診療科ごとの縦割り体制を改め、検査から診断、治療、さらに緩和ケアまで一貫した診療体制を確立する。
センターは11診療科の専門医のほか、重症集中ケア、ホスピスケア、床ずれなどの専門看護師、臨床心理士らで構成。再発、転移後など行き場を失った患者が“がん難民”とならないよう、センターが患者の要望に沿った総合的な対処方法を示して各科との連携、調整を図っていく。
また、医学的説明から地域の医療機関の紹介まですべての相談に専門医が当たる「予約有料外来」(30分1万500円)も設置される。鶴丸昌彦副院長は「患者さんを中心に様々の分野を組み合わせた診療とともに、がん予防、地域の医療従事者の研修や情報提供を目指す」と話している。センターの直通電話は03・5802・8196(午前9時〜午後3時)。
おっ、やりますねー順天堂。躍進また躍進って感じです。有料外来もおそらく人気が出ると思います。普通の外来にいくのではなく、総合的な相談に乗れる窓口ってなかなかないものですからね。
関連
医学処:難治性の膵臓癌やスキルス胃がんに有効な治療法を発見。
医学処:重粒子線によるガン治療施設が群馬大に
医学処:医師以外の11職種についても「がん専門家」の養成を行う。
私が住む県にも、県立がんセンターがあります。
公共交通機関で行く事も可能ですけど、
朝から来客用駐車場は一杯で、紹介状持参でも
診察までは長い道程だそうです。
この「予約有料外来10500円」は、いいですね。
私は金持ちではありませんが、費用対効果(コストパフォーマンス)を考えると
日本の医療は、ある意味で安過ぎる面があるような気がします。
(特に小児分野では、公的負担で自己負担がない場合もあるそうですね。)
でも、自分が癌相談するなら、平岩正樹先生のところかなぁ。
50,000円だけど。
→ http://www.samaria-hp.com/005_1/
今は東大で歴史を学ばれているそうですけど。
平岩医師の癌治療に関する本を読むと、日本における抗癌剤治療の発展途上ぶりには
がっかりしますねぇ。
他国では標準的な抗癌剤が、この国では自由診療になってしまうなんてね。
平岩正樹先生の書籍は何か読んだことある気がしたのですが、何だったか失念してしまいました。日本では抗がん剤を扱える医師が少ないことが問題ですね。抗がん剤のスペシャリスト、腫瘍内科医の教育をしようにも、その教育の場が整っていないのが現状です。
安心をお金で買うという側面からも、有料外来の存在はこれから広く普及していくと思います。さすがに全て保険適用では、国の財政を圧迫してしまいますしね。