2007年09月13日

合成着色料が子供の集中力を無くす。

着色料などの食品添加物摂取が「キレる」子供を助長=英国の研究

 英サウサンプトン大学の研究で、食品に使用されている合成着色料や防腐・保存剤が、子供が集中力をなくし、すぐにかっとなって過激な行動に走るHLD症候群の症状を助長することが確認された。6日発売の英医学誌ランセットに研究結果が発表された。

 合成着色料や防腐剤の摂取とHLD症候群との関係は30年以上も前に初めて言及されたが、それを実証する広範な調査・研究を欠いていた。

 同大学の研究者は3歳の子供153人と8−9歳の子供144人をグループ分けして実験を行った。まず、添加物を含まないフルーツジュースを与えるグループと添加物入りの飲み物を与える2つのグループに分け、添加物入りを与えるグループを合成着色料の量によってミックスAと、Aの2倍の量の合成着色料を与えるミックスBのさらに2つのグループに分けた。A、Bとも、保存剤の量は同じとした。

 6週間にわたって実験を続け、この間、対象となった子供を観察した結果、添加物を摂取したグループは全体的にみて約10%多くHLD症候群の定義に近い行動を取るようになったという。

 研究の中心となった同大学の心理学のスティーブンソン教授は、この研究によって合成着色料や保存剤が子供の健康に悪い影響を与えることが明確に証明されたとしている。

 同教授は、HLD症候群の原因はいろいろあって、親は子供の口に食品添加物が入らなくすることだけで同症候群を予防できると考えるべきではないが、それによって少なくとも1つの原因を取り除くことができると指摘している。



 ふーむ。細かい機序は分からないものの、脳に与える影響は少なからずある、と。。。

 環境ホルモンとかって言われても、怖いってことは分かりますけど、いまいちピンときませんよね。本当に影響あるのかよってぐらい、自分では認識できないせいで。それでも確実に影響を受けているのでしょうね。排気ガス然り、上記の着色料然り。

 顕著な例は、鉛中毒だと思います。昔は当然、鉛の悪影響なんて医学的に分からなかったもので、鉛を多様してきました。白粉(おしろい)にも含まれていましたし、食器にも入っていました。有名なのがベートーヴェンの鉛中毒です。ワインに酢酸鉛を甘味料として入れ、それを愛飲していたために鉛中毒となり、耳に障害を来たしたとされています。

 合成着色料は、今の医学では解明できないものの、数十年後には鉛中毒のようにはっきりと解明される「病原因子」に加えられるのかもしれません。

関連:医学処 キレる子の原因を探れ!徹底的に追跡調査。
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posted by さじ at 13:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 内分
この記事へのコメント
HLDではなく、ADHDだと思います。

しかしびっくりしました。
なにか改善策はないのでしょうかね?
Posted by あやネン♪ at 2008年10月30日 14:06
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