ブラウン大医学部のエドモンド・シェナッサ医師らの調査で、湿気やカビの多い家の住民は鬱病にかかりやすいことが分かった。
欧州の8都市に住む6000人の男女を対象に不眠、自尊心の低下、食欲不振、気力不足などの症状があるかどうかををたずねた。
その結果、平均して57%が湿気やカビが少ない住宅に住んでおり、ポルトガルでは80%と高かった。逆にスロバキアでは25%にとどまった。
鬱病と分かったのは全体の9%。シェナッサ医師は「カビの多い住宅では鬱病の人の割合が40%高くなる。欧州と米国のカビが同じ種類だと仮定すると、米国でも同じ比率で発病率は高くなるだろう。ただし、カビが多いことが鬱病の直接的原因かどうかはさらに調査が必要」という。
米国では居住環境におけるカビの基準を定めていない。しかし、米疾病対策センター(CDC)は「生死にかかわらず、カビの胞子を体内に吸入すると、呼吸器系の障害の原因になり、最悪の場合は肺疾患に至る」と警告している。
直接の関連はないと思いますが、うつ病基質の人がカビの部屋に入ると、気持ちが落ち込んでしまうためですかね。部屋は「増悪因子」の1つとしてみたほうがいいのでしょう。
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