2007年09月11日

精子をつくる細胞が特定の場所に存在することを発見

精子:おおもと細胞が特定場所に存在 京大チーム発見

 京都大医学研究科の吉田松生助教(生殖細胞学)らのチームは、精巣内で精子を作るおおもととなる細胞「未分化型精原細胞」が、血管近くなど特定の場所に存在することを発見した。また、この細胞が分裂しながら分化する際、精巣全体に広く移動する様子の動画撮影にも成功した。精子の形成過程の解明や、将来的には男性不妊の問題解決などにつながる基礎となるという。成果は6日(米東部時間)、米科学誌「サイエンス」(電子版)に掲載される。

 哺乳類の精子は、精巣内に曲がりくねった状態で詰まっている「精細管」の中で形成される。チームは、マウスに蛍光遺伝子を組み込んで“おおもと細胞”が光るようにしたうえで、露出させた精巣の一部を顕微鏡に固定。3日間、コマ送りでビデオ撮影した。

 その結果、おおもと細胞は、精細管を取り巻く血管や、男性ホルモンを作る細胞の近くに多く存在していることが判明。血管の場所を移すと、おおもと細胞もその近くへ移った。また分化して精子になるにつれ、精細管内で分布が均一になるように動いていった。

 吉田助教は「精子の形成過程はいまだに謎が多い。次の課題は、おおもと細胞が好む場所で、どんな物質が出ているかを探ること」と話している。



 生殖医療には未だ、謎が多く残っています。

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posted by さじ at 22:36 | Comment(1) | TrackBack(0) | 生殖
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Posted by さじ at 2007年09月22日 00:11
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