メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の改善を目指すモデルツアーが、10月8日から2泊3日の日程で、北海道夕張市で実施される。
北海道大の西村孝司教授(免疫学)が代表を務めるNPO法人「イムノサポートセンター」(札幌市)が、「財政をスリムにする努力を重ねている」夕張市にちなみ、新たな観光の形として提案した。主に関東地方在住者をターゲットに5〜20人の参加者を募り、参加費(航空券込み)は8万〜9万円を予定している。
初日はメタボについて学び、温泉に入る。翌日は朝食を兼ねた食育指導を受け、夕張市内の探検ツアーや農作物の収穫を体験する。最終日はヨガで体調を整え、日々の生活での注意点を学ぶ。効果は血液検査など科学的な根拠に基づいたデータで検証する。東京の旅行会社と協力し、来春には本格的なツアーとして売り出したい考えだ。
これ結構いいかもしれませんね。家庭専用の、ワケのわからん機序のデトックス商品に金を注ぎ込むぐらいなら、こちらのツアーに参加したほうがよっぽど有益になりそうです。
まずちゃんと観光している点と温泉がポイント高い。これならば「北海道に行ってきた」という旅行要素満載で、決して研修とかメタボ克服とかいった意味合いが強いわけではありません。
更に食事の際に指導を受けたり農作物の収穫(労働)、ヨガなどで惜しげなく本来の目的を達成している点も素晴らしい。これならば夕張市に普通に旅行にいくよりも有意義に過ごせるのではないでしょうか。正直私も行きたいぐらいです。
血液採取などもあるので、医師が絡んでちゃんとやってるんだなぁと思い、何となく別ソースを見てみると…
夕張の市立診療所で予防医学に取り組む村上智彦医師や、藤女子大学で食物栄養学を教える三田村理恵子講師らも協力。手始めに10月8日から2泊3日で、専門家の講義、温泉浴や食育の指導、地元野菜を利用した低カロリー料理やヨガの教室、収穫体験などを組み合わせた試験ツアーを実施し、来春から参加者の本格的募集に入るという。
そこには村上智彦医師の名が!!まさか先生が関与しているとは。
参考:医学処 帰ってきた村上智彦医師。夕張市で予防医学に尽力。
これ本当にいきたくなってきましたね…。しかしツアーは来春からということです。まったり目的でもメタボ克服目的でもいいので、検討されてみてはいかがでしょう。
問い合わせはイムノサポートセンター(011・750・5545)。
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恐らく参加者の方々は、「メタボ克服!」というより、
「話題のツアーに参加した!」の方に力点を置いている気もします。
不思議なのは、周囲にいるメタボな方々って、
例えば高脂血症等で服薬している人でも、
余り食生活やら日常生活で体質を改善しようとする人が
少ないような気がします。
というか、ほとんどいませんね。
因みに、今年の定期健診から
身体計測で「腹囲」を実測され、
ABI検査とbaPWV検査も始まりました。
実年齢30代で推定血管年齢70代とか
悲惨な検査結果を受領した
職員も多かったようです。
別に夕張まで行く必要はないんですけどね。
精神論者ではありませんが、
メタボ克服には、自覚+自制心+忍耐力が
一番のクスリだと思いますけど ...。
しかしだからといって「ちゃんとやれよ」と言えないのが、医者の医者らしいところです。論として正しい発言でも、患者さんの心を考えて、二人三脚で治療へ向かうことが、大切なのです。自制心がない人がいたとして、自制心を持たせるにはどうやったらいいのか、と、もはや医学とはあまり関係のない範疇のことも念頭において考えなければいけないんですよねぇ。