いじめで心身症が悪化するなどして不登校になった小学2年の男子児童(7)が、病弱な小中学生を受け入れている大阪市立の養護学校への転入を拒まれたのは不当だとして、母親が市に転入を認めるよう求めた行政訴訟で、大阪地裁(西川知一郎裁判長)は10日、男児を受け入れるよう市に仮に義務づける決定をした。弁護団によると、男児は夏休み明けの9月から転入できる見通し。
西川裁判長は決定理由で「男児の症状からすれば養護学校の就学環境が適切だ。男児の不登校が続く可能性は高く、転入には緊急の必要がある」と指摘した。
決定によると、大阪市住吉区に住む男児は昨春に地元小学校へ入学後、いじめや放課後の掃除で持病の心身症や気管支ぜんそくが悪化して不登校になった。大阪市立で唯一の病弱児向け支援校「貝塚養護学校」(大阪府貝塚市)への転入を求めたが、市教委は今年3月、「病弱児と認められない」と拒否した。
市教委の担当者は「主張が認められず残念だ。決定の内容を十分検討して対応を決めたい」としている。
気管支喘息でも養護学校に入れるんですね。と、私までこういうイメージがあるもんですから、学校側も同じ気持ちだったのでしょう。ですが子供のことを考えるなら、不登校になった原因を少しでもなくす養護学校入りが適切だと思います。
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