2007年08月21日

プラセボ効果には、脳領域である側座核が関与している。

「プラセボ効果」のメカニズムが明らかに

 「プラセボ(偽薬)効果」を引き起こす脳の領域が米ミシガン大学(ミシガン州アナーバー)のDavid J. Scott,氏らの研究によって明らかにされ、医学誌「Neuron」7月19日号で報告された。プラセボ効果とは、患者自身効果があると思い込むことにより、偽薬を投与しても実際に効果が認められる現象。

 研究グループは、報酬予測に役割を果たすことが知られている脳領域である側座核(NAC)に着目。被験者には、試験のため新しい鎮痛薬またはプラセボのいずれかを投与すると伝え、全員にプラセボ(生理食塩水)を注射した。被験者はこの「薬」の鎮痛効果に対する自身の期待度を評価し、その後、「あごの筋肉に生理食塩水を注射する」という中程度の痛み課題を与えられ、「薬」の有無による痛みの緩和のレベルについても評価した。

 第一の実験では、PET(ポジトロンCT)を用いてNACからのドパミン(脳の報酬反応を誘発する物質)の分泌量を測定。その結果、薬剤の鎮痛効果に対する期待が大きいほどドパミン分泌も多いことが判明。さらに、「薬」による痛みの緩和を高く評価した人ほど、プラセボ投与時のNACの活性が大きかった。

 第二の実験では、機能的磁気共鳴画像(fMRI)による脳スキャンの間に、被験者にさまざまな額の金銭的報酬を期待させた。このときのNAC活性が大きかった人ほど、プラセボ薬の有効性についても高い期待を示していたことがわかった。

 この知見は、プラセボ効果が生じるにはNAC系が活性化される必要があることを裏付けるものだと著者らは述べている。将来、さまざまな疾患の治療法開発にこの情報が役立つとも考えられるという。



 サブリミナル効果などと違って、プラセボは実際に効果があるから不思議なものです。高度な意識が人体を良い方向へ「騙す」ことができる、というわけですかね。

関連 医学処:生きがいがないと、病死する確率が高くなる。


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posted by さじ at 20:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 薬理
この記事へのコメント
これは腰痛ということでつたえられていますが、腰痛に限られるのでしょうか。腰痛に限られるものでは無いと思いますが。

うちの27歳の息子は小学生のころからストレスに弱く、首、腰、など全身に痛みを感じてなおらないのですが、

大学病院の整形外科でレントゲンをとっても、どこにも異常なしと言われました。

身体表現性障害のように精神的なものが殆どあちこち身体的な痛みの症状として現れているようですが、具体的な推奨する治療法や福島県立病院を含め病院など在りましたら教えてください。


Posted by 悩める父親 at 2011年11月24日 19:16
大きな病院の精神科が良いと思います。
Posted by さじ at 2011年11月27日 07:49
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