2007年08月19日

オメガ3脂肪酸の摂取が不足している人は、飲酒量が多い。

飲酒量の多い人はオメガ-3脂肪酸摂取が不足

 深酒をよくする人は、そうでない人に比べオメガ-3脂肪酸の値が低いことが示され、医学誌「Alcoholism: Clinical & Experimental Research」8月号に掲載された。

 必須脂肪酸(EFA)は細胞の重要な構成材料となるもので、不足すると成長発達障害、不妊をはじめ、さまざまな異常の原因となるという。多価不飽和脂肪酸のオメガ-6リノール酸(n-6 脂肪酸)とオメガ-3リノレン酸(n-3 脂肪酸)は、EFAの中でも特に重要であるとされる。

 今回の研究で、米国立アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)のNorman Salem Jr.氏らは、全米保健栄養調査(NHANES)の一環として収集されたデータを利用し、成人約4,200人を対象にEFAとアルコール摂取量を詳細に比較検討した。その結果、特に男性では、飲酒量が多いほどEFA摂取量が少ないことが判明。酒を飲む男性は、主に魚から摂取される長鎖n-3脂肪酸が少ないことから、魚を食べる量が不足していることが示唆されるとSalem氏は指摘している。

 アルコールは脳に持続的な悪影響を及ぼすが、脳にはオメガ-3脂肪酸の供給が不可欠であるとSalem氏はいう。大量飲酒をしがちな人や、1日に平均1杯以上飲酒する人は、魚をもっと多く食べ、n-3脂肪酸をしっかり摂取する必要がある。大量飲酒とは通常、1回に5杯以上の飲酒や、酩酊することを目的に酒を飲むことを指す。



 これってうつ病とも関係ないですかね?個人的にはありそうな気がするんですけれど。特に不眠やストレスによって深酒をする人って結構いると思うので、両方ともオメガ3脂肪酸が絡んでくるんじゃないかなぁと。

 ただ、オメガ3脂肪酸が少ないから深酒するのか、オメガ3脂肪酸を摂っている人はうつの症状が軽いから深酒しなくてすむのか、などは分かりませんし、個人的な推測の域を出ていませんけれど。

関連
医学処:うつ病に効果的なオメガ3脂肪酸はイワシや鮭に含まれている
医学処:遺伝子を操作したら、うつ病や統合失調症のマウスを生み出せた。
医学処:魚を食べるリスクよりも、身体に良い効能のほうが上回る。
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posted by さじ at 20:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 生理
この記事へのコメント
突然のコメント失礼します。
興味深い記事ですね!
私もオメガ3を取っています。このサイトから注文しているので、もしよろしければ…是非!

http://www.lifetimehealth.jp/omega/omega.asp
Posted by りお at 2007年09月14日 11:50
コメントありがとうございます。
オメガ3脂肪酸の効能がより解明されますよう。
Posted by さじ at 2007年09月15日 18:21
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