農林水産省管轄の独立行政法人、食品総合研究所(茨城県つくば市)は9日、日本酒から原料米のDNAを抽出し、品種を判別する技術を世界で初めて開発したと発表した。
日本酒では、原料米のDNAが発酵に必要な酵母やこうじ菌のDNAと混ざってしまうため、原料米のDNAだけを抽出するのは難しかった。
同研究所は、酵母などの微生物由来ではなく、コメのDNAだけを増幅する検出法を工夫し、微量の原料米DNAを抽出することに成功した。ワインから原料のブドウ品種を判別するのにも応用できるという。
開発した手法で「コシヒカリ100%」「山田錦100%」などと表示された市販の日本酒を調べたところ、別の品種のDNAが検出された例もあった。
現在判別できるのは、全国33産地のコシヒカリのほか、49品種。大坪研一食品素材科学研究領域長は「今後さらに判別できる品種を増やし、表示に対する消費者の信頼性向上に役立てたい」と話している。
私も日本酒は大好きなクチですが、まぁDNAレベルではあまり気にしたことがありませんね。でもこの技術を使えば遺伝子組み換えの有無や、更には高級志向の日本酒販売もお墨付で加速しそうです。どこ産の米で作られた●●か、が分かれば日本酒にも広がりが出てきそうですので、歓迎します。
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