米政府が進めている化学物質の毒性評価で、米国立環境衛生科学研究所の専門家委員会は9日までに、プラスチック原料のビスフェノールAが胎児や子どもの神経系に悪影響を与える懸念があるとする結論をまとめた。今後、規制につながる可能性もある。
ビスフェノールAについては、メダカやマウスの動物実験で内分泌かく乱作用(環境ホルモン作用)が確認されているが、日本の環境省の評価では人間に対する危険性は少ないとされている。
専門家委員会は、これまでに発表されたビスフェノールAについての科学論文を評価。胎児と幼児、子どもに蓄積して神経系や行動に与える影響について「いくらかの懸念がある」と結論付け、さらに研究が必要だとした。
環境ホルモンの怖いところは、顕著に見えてこないことです。更に、将来、その次の代の子供にも影響を及ぼすかもしれません。できるだけ接しないほうがよいのですが、まだまだこの分野に関しての具体的予防策はできそうにありません。
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