将棋のプロが「次の一手」を考える時、脳はどのように働いているのか――。理化学研究所と富士通は3日、脳機能の謎に迫る共同研究プロジェクトを始めると発表した。
日本将棋連盟の米長邦雄会長は「タイトル保持者も研究に参加させたい」と語り、研究に全面的に協力する。
共同研究は2年間で、アマチュアとプロの棋士が約20人ずつ参加。駒の配置の記憶、詰め将棋、対局図の形勢判断など、約100問の問題を解かせながら、磁気共鳴画像(MRI)装置を使って脳の活動している場所を探ったり、脳波計で測定を行ったりする。
直感的に最善の手を選ぶプロ棋士と、アマチュアの脳の働きの違いや、将棋が強くなる過程で起きる脳の変化などを調べるという。
脳が、目で見た瞬間に理解する直感や、突然アイデアが浮かぶひらめきなどを生み出す仕組みには、小脳が重要な働きをしているとの仮説があるが、小脳は本人が意識しない間に情報処理を行うため、科学的検証が難しかった。
実際、プロとアマで違いって出るんですかね。経験の差のような気もしますが。
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