東京女子医大病院で2001年、心臓手術を受けた平柳明香さん(当時12歳)が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われ、1審で無罪となった同病院元助手・佐藤一樹被告(43)(検察側が控訴)が、「週刊女性」の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の主婦と生活社に1100万円の賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。
石井忠雄裁判長は「記事は真実とは認められない」と述べ、同社に55万円の支払いを命じた。判決は「記事は独自取材をしておらず、軽率だった」と述べた。
医師が訴えるという珍しいケース。しかし55万円は安いですね。週刊誌側としては屁とも思わないのでしょう。
基本的に医師は、奉仕している側です。その中でイレギュラー的存在となる悪徳医師を叩くのはマスコミの仕事だと思いますが、どうも厚生労働省の力添えもあるのか、過剰なまでの医者バッシングキャンペーンが繰り広げられているような気がします。そうすると日本の医療は間違いなく悪い方向へ向かうので、マスコミもいくら利益のためとはいえそういう行いは控えてもらいたいものです。読者が食いつくネタだというのは分かりますが、嘘はいけない。
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