2007年07月26日

タミフルとの因果関係を否定され、精神的苦痛を受けたとして提訴

「タミフル異常死」提訴へ 医薬品機構相手に

 タミフル服用後に異常行動を起こして死亡した岐阜県の男子高校生(当時17歳)の遺族が、タミフルとの因果関係を否定され、精神的苦痛を受けたとして、副作用かどうかを認定する厚生労働省所管の独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」(東京都)に対し、慰謝料100万円を求める訴訟を起こすことが24日わかった。

 タミフル服用後の異常行動死を巡る訴訟は初めてで、遺族は週内にも岐阜地裁に提訴する。

 提訴するのは、男子生徒の父親の男性(49)。男子生徒は2004年2月、A型インフルエンザと診断され、処方されたタミフルを1錠服用した約1時間半後に、はだしのまま自宅から国道に飛び出し、トラックにはねられて死亡した。

 男性は翌年2月、タミフルによる副作用を訴えて、同機構に被害救済を申請。同機構は「異常行動は、タミフルの前に服用していた別の抗インフルエンザ薬・塩酸アマンタジン(商品名・シンメトレル)の副作用」と認定し、遺族一時金などの支給を決定した。

 しかし、男性は「直前に服用したタミフルの影響であることは明らか」として、一時金の受け取りを拒否。同機構への異議申し立ても昨年12月に却下されたため、提訴に踏み切る。

 厚労省によると、タミフル服用後の異常行動は、5月末現在で211人で、このうち死者は8人。同省は当初、タミフルと異常行動との因果関係に否定的な見解を示していたが、今年に入って異常行動死が相次いだことなどから、従来の見解を撤回し、改めて因果関係を調べている。



 しかし日本人のタミフル投与率も異常ですからね。インフルエンザなんて寝てれば治りますけど、だからといってタミフル処方しなかったら、怒りますよね、多分。社会的に皆がタミフルを欲するようになったから異常行動=タミフルのようになってしまったわけで、インフルエンザによるものかタミフルによるものかは分からないのでは?実際タミフルを飲んでいないのに転落したケースも報告されているわけで。

関連
医学処:タミフルを服用していないインフルエンザ患者の飛び降りが発生
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posted by さじ at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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