岐阜市の岐阜大学で17日 脳いっ血などでまひした手指のリハビリを患者自身で行える「リハビリ支援システム」を岐阜大学工学部の川崎晴久教授らの研究グループと丸富精工(本社・岐阜県各務原市)が共同開発した。
患者はまひした手に、18個の関節を機械化した電動の器具をバンドで固定。モニターに映るコンピューターグラフィックス(CG)や音声に従い、▽じゃんけん▽ピアノを弾く▽コップの水を注ぐ−−など五つのメニューを約20分間にわたって行う。
器具の支援により複雑な手の動きが可能で、患者は療法士などの指導を必要とせず一人で楽しみながらリハビリできるほか、関節の可動範囲や速度が自動的に計測されるため回復状況がわかる。川崎教授は「ダメージを受けた脳の周辺にはまだ使える神経が残っており、それをうまく使うことで機能を復活させることができる」と話す。
独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)のプロジェクト「人間型支援ロボット実用化基盤技術開発」の支援で約2年前から研究を続けてきた。8月から岐阜大学病院など県内3病院の患者34人を対象に実証試験を行い、将来の商品化を目指す。
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