埼玉県越谷市の独協医大越谷病院で02年、同市の会社役員の男性(当時67歳)が、心臓手術中に大量出血し死亡した医療事故で、県警捜査1課と越谷署は、執刀した同大教授(59)と当時の主治医(41)を、業務上過失致死容疑で20日にも、さいたま地検に書類送検する方針を固めた。
関係者によると、男性は02年10月18日、狭心症で心臓の冠動脈バイパスの手術中、教授と主治医が誤って左心房の一部に長さ数センチの傷を付けた。すぐ傷口を縫合したが血圧が低下し、人工心肺装置で血液を循環させたところ大動脈が裂ける乖離を起こし、男性は約11時間後に大量出血のため死亡した。
県警は、教授ら2人が心臓を傷つけたほか、人工心肺装置の送血管を通した際に血管の内壁を傷つけるなどのミスがあり、死亡につながったと判断したとみられる。主治医は心臓の傷を遺族に伝えず「人工心肺で送血したら血管が乖離した」と説明。約4カ月後に病院関係者の内部告発で、心臓に傷をつけていたことが発覚した。
遺族は06年4月、病院を運営する独協学園(同県草加市)を相手に約8000万円の損害賠償などを求めて提訴している。
遺族と病院側の争いか。記事を読んだだけではどちらが正しいのかよくわかりません。
参考:帝王切開が遅れたため後遺症が生じたとして1億を超える賠償請求。