国立病院や大学病院など主な247の医療機関で、医療事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」の報告事例が、2006年の1年間に計19万5609件あったことが18日、財団法人「日本医療機能評価機構」の調査でわかった。
このうち、患者の命にかかわりうるケースが3155件あった。原因は「確認が不十分」との回答が4分の1を占め、初歩的なミスが重大事故の危険性をはらむことをうかがわせている。
調査結果によると、原因(複数回答)で最多の「確認が不十分」は、12万4171件で、25・3%を占めた。次いで、「観察が不十分」と、慌てていたり思いこみがあったりといった「心理的状況」が、各13・2%。多忙や当直・夜勤明けなど「勤務状況」を原因に挙げた報告も、9・1%あった。ヒヤリ・ハットの当事者を職種別に見ると、7割以上が看護師だった。
当直や夜勤明けなどが10%って、逆に言えば医療従事者の過労をなくせば1割もヒヤリハット無くせるってことですよね。これ凄い数値だと思います。人的な問題というより、社会的な問題では。
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