フィリピンの臓器移植施設で腎臓提供者に謝礼を支払い、7月上旬に移植手術を受けた大阪府の40代の男性が、マニラ首都圏の療養先で本紙の取材に応じ、「国内での移植が無理だったため、海外へ出ざるを得なかった」と述べた。
比政府は、ドナーへの謝礼を前提とした臓器売買を事実上公認する制度を検討しており、男性は「国内で移植ができないなら、海外で安心して移植を受けられる道筋を国がつけてほしい」と訴えた。
男性は1年半前、腎不全で腹膜透析を始めたが、透析液の管理などで生活に支障が出たため、移植を決意。実母から腎臓提供を受ける話もあったが、医師に「母親も10年以内に透析が必要になる」と言われて断念したという。
関係者によると、男性が比国内で支払ったのは約800万円。フィリピンでは近年、患者が支援団体を通じて、ドナーに生活支援金を渡す仕組みが広まっており、男性の場合も、紹介業者が契約したドナー支援団体経由で、提供者に生活支援費が届けられるという。日本の臓器移植法は、内外問わず臓器提供への「対価」の支払いを禁じているが、関係者は「臓器売買との認識で海外で移植する患者はいない」と反論している。
お金持ち大国日本が、フィリピン人の臓器を金で買っているわけです、要するに。たとえフィリピン側が公認していても同じ話ですわ。
日本の臓器移植が進まないためにこのような事態になっているわけですが、いいんでしょうかね、果たしてこれで。フィリピン人にしてみればそりゃ面白くないでしょう。むこうにだって腎臓の病気で臓器移植を必要としている人がいるにもかかわらず、日本人が金で横取りするわけです。それはアメリカやドイツの心臓移植でも同じこと。
関連
医学処:フィリピン政府が、外国人向けの腎臓売買を公認する方向に
医学処:塩崎官房長官がフィリピンでの腎臓売買に苦言を呈する
医学処:フィリピン貧困層の10人が「日本人に腎臓を売った」と証言