クアラルンプールのマレーシア国民大学病院(Universiti Kebangsaan Malaysia Hospital)はようやく医師、看護師などの職員に手を洗わせることに成功した。理由は職員自身の健康に悪影響を及ぼすという指摘を行ったからだ。地元紙『ニュースレーツタイムズ』が10日、報じた。
患者の健康に悪影響を及ぼすという指摘は、効果がなかった。
今年の調査の結果、集中治療室で患者を治療する前に、規則で定められているにもかかわらず、手を洗わない職員が40%もいた。
同病院の感染管理の責任者が、職員に衛生の大切さを訴え、治療室の入り口に、健康へ注意を促すテープを流したところ、規則遵守率は80%に上がった。
感染管理の責任者は「患者の治療や診察を行う前に、手を洗うようになりました。自分の健康が心配だからです。自己中心的で、患者の健康を考えたわけではありません」と語った。
日本の医療従事者は、どちらかというと「患者の健康に悪影響を及ぼす」から手洗いなどをしっかり行っていると思います。自分の感染にも充分気をつけていますが、それは他の患者さんにうつすかどうかを考慮してのことでもあるわけです。ニュアンスが違いますね、日本とマレーシアでは。
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