愛知県一宮市の愛知きわみ看護短大は、2008年度の入学試験の受験資格に「非喫煙者」という項目を加えた。キャンパス内の禁煙に取り組む大学は増えているが、受験資格に入れるのは全国的にも珍しい。
今秋以降、順次行われる推薦、一般、社会人のすべての入試で募集要項の出願資格に「『非喫煙者』(看護職者を志すものは生涯非喫煙が望ましい)」と明記した。ただし、あくまでも自己申告で検査などはしない。
同短大は4年前の開設時から学内禁煙を実施しているが、学外で吸う学生はいる。学生たちの多くが将来、医療現場を目指しており、御供泰治学長は「患者さんに禁煙を勧めて自分が吸うのでは通らない。学生になって喫煙してからの禁煙指導は難しく、初めから吸わない学生を看護師に育てようと、(受験資格に非喫煙を入れることを)決めた」と言う。
また、入学者のほとんどは未成年で、入学時は法律上でも喫煙できないが、同学長は「毎日喫煙する高校生が男子13・0%、女子4・3%いるという厚労省の調査もあり、10代でも吸う子はいるという現実に立って判断した」とも説明する。
文部科学省は「把握している限り、全国でも聞いたことがない取り組み」と話している。
個人的には正論で、いい試みだと思います。ただ、人権とか平等の精神という意味になると微妙なところかな、と。反論が来やすいってところですかね。
まあそんな反論する人は放置してもいいとも思うんです。大学が、面接でその人を評価する時に「禁煙」という項目があるのは別に不公平ではないと思います。適正のあるなしの話ですから。そりゃ煙草なんていう身体に悪いモノを頻繁に吸う人より、身体に悪いんだと知った上で、自分で吸わないという意思をもっている人のほうが医療従事者には向いているでしょう。大学側としても、良い人材を得たいと思ってるわけですから。
関連
医学処:煙草の煙は、精子のDNAに変異を起こし、永久的な変化をもたらす。
医学処:精神科病院の患者喫煙率を6割からゼロに大幅減少することに成功
医学処:ADHDの子供の母親は、喫煙率が一般人の2倍にも上る。