5日午後0時20分ごろ、東京都西東京市ひばりが丘2、アパート1階の部屋の前に男の赤ちゃんが置き去りにされているのを、この部屋に住む夫婦が見つけ、110番通報した。
警視庁田無署は、生まれた直後に捨てられたとみて保護責任者遺棄容疑で調べている。
同署によると、男児は体重約3000グラム。グレーのパーカーに裸の状態で包まれていた。健康状態は良好だが、へその緒がついたまま。同署では5日未明から朝にかけて生まれたとみている。
発見した主婦(35)によると、外から大きな泣き声が聞こえたため、ドアを開けると、外廊下の地面にファスナーがしまったパーカーが置かれ、中を見ると、赤ちゃんが泣いていた。午前10時ごろに主婦が外に出た時にはいなかったという。主婦は「とにかく驚いた。子どもが3人いる母親としては赤ちゃんを捨てるなんて許せない」と憤っていた。
都内では5月22日、豊島区のマンションのゴミ置き場で生後5〜7日とみられる女児が放置されていたほか、6月23日には世田谷区の病院敷地内に生後3〜4か月とみられる女児がベビーカーごと置き去りにされているのが見つかっている。
まあ、捨てた人には色々な理由があったのかもしれませんし、多分こうしてブログを更新している私なんぞには分からないほどの途方もない苦労や裏切りがあったのかもしれませんが、今、東京で赤ん坊を捨てるということは、死んでしまうに等しいです。
「人に見つけてもらわなかったら死んでしまう」というのは凄い賭けだと思う。勿論何か理由があって捨てなければならない人は、赤ん坊の命まで奪いたくないと思っているに違いない。だからこそ厚着させて人目につくようなところにおいているんでしょうけれど、もし赤ん坊が泣かなかったら、気付いてもらえなかったら、野鳥や野犬に襲われたら、と考えると末恐ろしい。考える力がないほど追い詰められているのかもしれませんけれど。
更に考えを進めるならば、こういった事件が東京で何件も発生しているにもかかわらず、赤ちゃんポストは捨て子を助長するからやるべきでない、と考えている人がいるのが不思議でたまりません。何にウエイトを置くのか、という話でもあるのですが、そりゃあ赤ん坊の「命」を優先するのは、社会として当然のことではないでしょうかね。今日本には、赤ちゃんポストは1つしかありませんが、東京に出来てもおかしくはないと思うんですよね。
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