2007年07月09日

生体肝移植のドナーの3.5%は、術後に重い合併症を来たしている。

生体肝ドナー 3.5%が重い合併症

 国内で行われた生体肝移植で、提供者(ドナー)の30人に1人が手術により重い合併症にかかっていたことが、日本肝移植研究会の調査で6日、わかった。国内で実施される肝移植の9割以上を占める生体移植の提供者に大きなリスクがあることが、統計的に初めて明らかになった。

 調査したのは、同研究会のドナー安全対策委員会(委員長=清沢研道・長野赤十字病院長)。2005年12月までに国内で行われた生体肝移植のうち、37施設3005例の症例を得た。

 このうち、〈1〉生死にかかわる可能性がある〈2〉再手術を要した――など五つの問題に該当する症例を「重い合併症」と見なして調べたところ、105人(3・5%)が該当した。内訳は、肝臓を切った部分から「胆汁が漏れる」(45人)が多く、ほかに「2リットル以上の出血」(24人)、「感染症」(8人)など。46人は再び開腹手術を受けた。

 国内では、2002年に京都大で手術を受けたドナーが肝不全で翌年死亡したほか、2005年には群馬大の手術でドナーが大量出血し、下半身不随になった。対策委は「生体肝移植には一定のリスクがある」と話している。



 結構リスクあるものですね。とはいえ3.5%か…。身内が助かるのならそのくらいの覚悟をして望むんでしょうけれど、健常者である「ドナー側」にこれだけの合併症が生じてしまうのはいささか問題かも。脳死臓器移植の良い点は、死者の臓器を用いることができるという点で、合併症などのリスクを考慮する必要がないからですよね。生きている正常な人を傷つけて臓器移植を行うなんて本当はやるべきではないんでしょうけれど、それでも脳死臓器移植がこれだけ進まない日本において、生体肝移植は重要視されている移植法です。

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posted by さじ at 07:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植
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