恐ろしいイメージを持つピラニアが、実際は捕食者の攻撃から身を守るために群れを成す「怖がり」であることが分かった。研究者が2日に発表した。
スコットランドにあるセントアンドルーズ大学のアン・マグラン氏は、ピラニアは攻撃的な殺人者というよりも、むしろ魚や植物、虫を食べる雑食の清掃人であると説明。ブラジルのマミラウア研究所と共同で行った調査では、特にアマゾン川の水位が低くピラニアの行動範囲が狭まる際に、捕食リスクに関連して群れがどのように大きくなるかを明らかにしたという。
マグラン氏は「以前は、ピラニアが群れを作るのは共同の捕獲グループを形成するためとみられていたが、そもそもは自己防衛的な行動であることが分かった」とコメント。ピラニアには、常にカワイルカやワニの一種であるカイマン、大型の魚に捕食されるリスクがあり、「彼らの注意深い行動は、捕食されるのを防ぐために非常に重要」と続けた。
この研究結果は、ロンドンで行われる英国王立協会の夏の科学展で取り上げられる。
へぇー。しかしあの肉食性をみると、単体でも凶暴であることにかわりないと思うのですが。群れを作るという意味では「怖がり」であって、それと肉食性とはさほど関連性がないということに落ち着いてよろしいでしょうかね。
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