横浜市青葉区の昭和大学藤が丘病院(与芝真彰院長、667床)が、診療報酬を過大に請求し、神奈川社会保険事務局から差額分を返還するよう行政指導を受けていたことが分かった。
一般病棟の1日平均入院患者数を少なく算定、患者7人に対して看護師1人という診療報酬が最も高い基準をもとに請求していた。返還額は約5億1000万円に達する見込み。同病院は「請求内容を精査した上ですみやかに指導に応じたい」としている。
病院によると、昨年8月1日、看護配置基準を従来の10対1から7対1に変更する届け出を社会保険事務局に提出した。国は1日平均入院患者数を、直近1年間の総入院患者数をもとに算出するよう求めているが、同病院は直近1か月の平均を使用。診療報酬も、1日1患者あたりの入院基本料を10対1より2860円高い1万5550円で算定した。
保険事務局が6月20日に行った調査で判明。7対1で算定された昨年8月から今年6月まで11か月間の差額分の返還を指導した。
どこの病院も看護師不足ですからねえ。急に「看護師を増やせ」と言われても、全ての病院で看護師を勧誘するわけですから、このように足りない病院も出てくるでしょう。そうするとただでさえ赤字の病院の財政が更に圧迫されるわけで、正直これは国の政策が悪いと思います。病院ってのは医療に関する雑務も扱うわけですが、患者のために奉仕しているにもかかわらず、ここまで赤字財政を加速させるほど圧迫していいのでしょうか。そんなこと、病院が考えるべきことじゃないような気もします。国民皆保険制度が破綻しつつありますが、その帳尻を病院に埋めさせようとする魂胆がよく分かりません。