インフルエンザワクチンの使用量が06年度、10年ぶりに減少に転じ、過去最多の約640万本のワクチンが余ったことが、厚生労働省の調べでわかった。暖冬などで例年より流行が遅く、接種した人が予測より少なかったためとみられる。
ワクチンは、厚労省が翌シーズンに流行するインフルエンザの型や必要量を予想し、それをもとに民間メーカーが製造する。厚労省は06年度のワクチン使用量を2200万本前後と予測し、メーカーは2518万本を製造した。これに対し、実際の使用量は1877万本にとどまった。未使用分はすべて廃棄される。
06年度のワクチン使用量は05年度より55万本少なく、医療機関への調査から推定した全国民の接種率は27.9%だった。また、ワクチンの余った量がこれまで最も多かったのは04年度の431万本だった。
同省は07年度について、使用量を2000万本前後と予想し、2350万本の製造を見込む。
毎年ブレがありますからねぇ。今年は異常事態ともいえるほど、インフルエンザの流行が遅く、4月、5月でもインフルエンザ感染がみられたほどです。
そういえば以前この記事で、インフルエンザワクチンを打たなかった私はどうなったか、というと、かかりませんでした。私自身の免疫機能が向上したのか、それともワクチンにそれほどの効果がないのかは分かりませんが、何にせよ十年以上毎年打っていた予防接種無しで感染しなかったので、個人的には誉れであります。
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