2007年06月29日

パーキンソン病の遺伝子治療、1年たっても効果が持続していることが判明

パーキンソン病、遺伝子治療で効果…米チーム発表

 体のふるえなどが起きるパーキンソン病患者の脳内で不足する物質を、遺伝子治療によって増やし、症状を改善することに、米コーネル大などの研究チームが成功した。

 臨床試験の初期段階で、対象の患者は12人だけだが、治療から1年たっても効果は持続している。詳細は英医学誌ランセットに発表した。

 研究チームは、神経の興奮を抑えるGABAという物質が、患者の脳内の視床下核という部分で不足することに着目。GABAの生成を促す酵素「GAD」の遺伝子を特殊なウイルスに組み込み、視床下核に入れた。注入は、半身の左右どちらかをつかさどる部分だけに行った。

 その結果、注入部位に対応する半身で、症状が12人とも緩和。パーキンソン病の重症度を表す点数が、注入前に比べて1年後には平均27%も下がった。ウイルスが細胞に感染し、GADを作り出しているらしく、副作用は見られない



 まだ出来たばかりの治療法なので、長期的に結果を見続けなければいけないでしょうが、1年たっても副作用は出ず効果を挙げているということです。パーキンソン病に対するスタンダードな治療になる日も近いか。

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posted by さじ at 02:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神
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