2007年06月21日

エホバの証人の手術中に大量出血、輸血を受けずに死亡する。

<エホバの証人>手術中に大量出血、輸血受けず死亡 大阪

 信仰上の理由で輸血を拒否している宗教団体「エホバの証人」信者の妊婦が5月、大阪医科大病院(大阪府高槻市)で帝王切開の手術中に大量出血し、輸血を受けなかったため死亡したことが19日、分かった。病院は、死亡の可能性も説明したうえ、本人と同意書を交わしていた。エホバの証人信者への輸血を巡っては、緊急時に無断で輸血して救命した医師と病院が患者に訴えられ、意思決定権を侵害したとして最高裁で敗訴が確定している。一方、同病院の医師や看護師からは「瀕死の患者を見殺しにしてよかったのか」と疑問の声も上がっている。

 同病院によると、女性は5月初旬、予定日を約1週間過ぎた妊娠41週で他の病院から移ってきた。42週で帝王切開手術が行われ、子供は無事に取り上げられたが、分娩後に子宮の収縮が十分でないため起こる弛緩性出血などで大量出血。止血できたが輸血はせず、数日後に死亡した。

 同病院は、信仰上の理由で輸血を拒否する患者に対するマニュアルを策定済みで、女性本人から「輸血しない場合に起きた事態については免責する」との同意書を得ていたという。容体が急変し家族にも輸血の許可を求めたが、家族も女性の意思を尊重したらしい。

 病院は事故後、院内に事故調査委員会を設置。関係者らから聞き取り調査し、5月末に「医療行為に問題はなかった」と判断した。病院は、警察に届け出る義務がある異状死とは判断しておらず、家族の希望で警察には届けていない。

 エホバの証人の患者の輸血については、東京大医科学研究所付属病院で92年、他に救命手段がない場合には輸血するとの方針を女性信者に説明せずに手術が行われ、無断で輸血した病院と医師に損害賠償の支払いを命じる最高裁判決が00年に出ている。最高裁は「説明を怠り、輸血を伴う可能性のあった手術を受けるか否かについて意思決定する権利を奪った」としていた。



 意思決定する権利といってもなぁ。医師たるもの、命を追って何が悪いのか。2000年の最高裁の判決がアホだったんですよね、正味な話。本人のQOLの問題もあるんでしょうけれど、もしこれが認められるなら「安楽死」だって認められて然るべきですし、尊厳死なんて当たり前に認められるべきですわな。何か新しい宗教でも作ってさ、「呼吸器つけたらいけない」という教えを作って。そしたら呼吸器を外さないといけないわけじゃないですか。医師はその意思決定に従って実行するのか、という話。

 遺書残して自殺しようとした人を助けたら「意思決定権を踏みにじった」とか何とか言われて裁判起こされたらどうなるんでしょう。今の段階だったら負けるんですかね。

関連
医学処:例えエホバの証人の子供でも、輸血するという医者が75%
医学処:赤ちゃんの手術を拒否した両親に親権停止処分。


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posted by さじ at 03:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 救急
この記事へのコメント
信教の自由の存在がゆらぐから、
タブーなんだろ。
Posted by at 2007年06月22日 20:28
救命手段に輸血は不可欠!人命一として必然的医療行為!当然たる社会的な常識倫理で有り輸血が間に合わなく失われた命を全世界に一体全体どれ程存在致す事かを存じますか?信仰の自由も言論の自由も全て保障され問題点は有るにせよ整備された私達の社会基盤上に人命が限り無く一でないと私はそれだけは伝達して行きます
Posted by みか at 2010年07月18日 23:09
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