10〜20歳代の若年層を中心にはしか(麻疹=ましん)が流行しているため、ワクチンの緊急増産が続いている。麻疹ウイルスはせきなどで感染するが、感染力が強いためマスクや手洗いでは防げず、ワクチン接種が最大の予防策。
首都圏を中心に続いていた感染の拡大傾向には歯止めがかかり、わずかに減少に転じたことが国立感染症研究所のまとめで分かったが、ワクチンの需要が高まっていることには変わりない。
製造元の一つ、北里研究所・生物製剤研究所(埼玉県北本市)では、備蓄が底をつき、今月から緊急増産体制に。「目視検査」の作業では、透明なガラス瓶に入ったワクチンの凍結乾燥粉末を職員が1本1本手に取ってチェックしていた。
今年だけ流行するわけじゃありません。抗体を持っていなければ誰でも感染する病気なのです。ですから危険だということを認識して、他者に広めないためにも予防接種を徹底するよう心がけて下さい。
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