福島県が福島医大に対し来年度入学者の推薦枠を2倍程度増やすよう要請し、両者が協議に入ったことが11日までに分かった。県外からの推薦受け入れも求めている。県は同大の設置者で、要請の意味は重い。
福島医大の今春の入学者の推薦枠は8人程度で、12人が合格した。県は推薦枠を15、6人程度にまで増やした上で、県内高校在籍者という条件を緩和するよう求めている。県外出身者が推薦入学した場合には、県が新たに創設し、卒業後に一定期間の県内勤務を求める奨学金を利用してもらうシステムも検討する。
県内を増やすわけではなく県外を増やすんですか。んー、
推薦制度って、あまりメリットないと思うんですよね、特に医学部では。結局六年間頑張って勉強する人って、高校時の成績が良い人ではなく医学に興味がある人、モチベーションの高い人ですから。某国立大学では、推薦合格者はあまり良い目で見られないなんていう笑えない噂も。
しかし大学側にとっては、推薦制度は無くしたくないんでしょうね。生徒の質が安定しているという点で。学校のお墨付を得られているので、生徒の将来性は無難なものでしょう。ハズレを引くより良いと思いますし。
県の要請の狙いとしては、卒後も福島県に留まってほしいという思いがあると思われます。さすがに県内高校だけで15人近く推薦で取るのは体裁が悪い。そこで県外も増やし、奨学金制度を設けることで福島県の医師数を少なからず安定させたい、という狙いではないでしょうか。
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