過剰にとると肥満や心筋こうそくの危険性を高めるとされている「トランス脂肪酸」について、アメリカなどで規制する動きが広がっていることから、食品安全委員会が日本人の摂取量を調べたところ、WHO・世界保健機関が望ましいとしている範囲内にとどまっていることが
わかりました。
この調査結果は、5日開かれた国の食品安全委員会で報告されたものです。トランス脂肪酸は「マーガリン」や「ショートニング」という菓子を作る際に使われる油などに比較的多く含まれていて、とりすぎると動脈硬化や心筋こうそくの危険性が高まるとされています。
食品安全委員会がトランス脂肪酸について日本人の1日平均の摂取量を調べたところ、0.7グラムから1.31グラムでした。これは食べ物からとるエネルギーの0.3%から0.6%を占め、WHO・世界保健機関が望ましいとしている1%未満にとどまっていることがわかりました。
欧米ではトランス脂肪酸のとりすぎが問題になっており、アメリカ人はこの割合が2.6%と1%を大きく上回っています。このため、使用を制限したり、食品業界がトランス脂肪酸を含まない油に切り替えたりする動きが広がっています。
食品安全委員会化学物質専門調査会の立松正衞座長は「諸外国に比べると日本人の摂取量が少ないことがわかったが、外食が多いなど偏った食生活をしている場合は注意が必要だ」と話しています。
今の家庭もち中高年よりも、むしろ一人暮らしの若者のほうが危険かもしれませんね。完全に外食&食の欧米化が進んでいるでしょうし。そうなると将来日本もアメリカのようにトランス脂肪酸問題が露呈するかもしれません。
和食が一番ですよ。
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