これまで禁酒生活を送ってきた修道女たちに、半リットルのビールを毎日飲んでもらう調査をスペインのビール醸造協会が行ったところ、ビールにはコレステロール値を減少させる力がある可能性が分かったという。
また今回の研究により、健康のためにはビールにアルコール分は必要ないことも明らかになった。キーとなっているのは原料に含まれるホップだという。
「ホップには、コレステロールやトリグリセリド(血清脂質の一種)を減少させる力があるのかもしれません」と同協会は声明で発表している。
スペイン国営RTVEテレビのインタビューで、調査に協力したシスター・マリア・ホセさんは「コレステロールを減らさなければならない、もしくは何らかの理由で飲み続ける必要があったとしても、ビールは飲みたくない。単に嫌いだからです」と語った。
50人の修道女が協力し、半リットルのビールを45日間毎日飲んだ。その後半年のブランクを空け、次に彼女たちは毎日400ミリグラムのホップを40日間摂取した。
結果、特に値が高かった修道女に約6%のコレステロール値減少が見られたという。エル・パイス紙に対しシスター・アルメリンダさんは、「人類のために協力したのです」と話している。
「ビールにアルコール分は必要ないことも明らかになった」ってのがポイント高いですね。アルコールは必要ないんだ、と。ビールを飲むことの免罪符にはなりません。
ノンアルコール飲料で、ビールの10倍のホップを入れた飲み物が出来れば、いいんじゃないですかね。コレステロール治療のための健康ビールと称して。
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