植物染料「ヘナ」を配合していると表示された白髪染め商品の中に、アレルギーの原因となる化学物質を含むものが複数あり、かぶれや炎症などの訴えが国民生活センターに相次いでいることがわかった。同センターは厚生労働省や業界団体に対し、販売中止などの指導をするよう求めた。
同センターが6日発表した。問題が指摘されたのは、国内のメーカー、輸入販売元がインターネット上で販売している商品で、「ケミカルヘナ」「ブラックヘナ」などの表示がある7銘柄。
ヘナはインドなどで自生、栽培されている低木。葉が染料に使われ、天然素材として数年前から人気を集めている。
ところが02年度以降、同センターに「ひどい皮膚炎になり、半年たっても治らない」「髪の毛が縮れて指通りが悪くなった」などの相談が203件寄せられた。
同センターが商品を取り寄せて調べた結果、7銘柄の成分に、薬事法により医薬部外品としての承認が必要な酸化染料のパラフェニレンジアミンなどが含まれていた。商品の中には、「人毛かつら用」「雑貨品」と表示しながら、頭髪の染色方法を示したものもあったという。
ヘナって染料だったんですね。街中で「ヘナカラー」と書いてあるのを見て、ネーミングセンス的にどうなのかと思っていましたが、天然染料なら仕方ない。