岡山大は5日、大学院医歯薬学総合研究科の臨床研究棟(岡山市鹿田町2丁目)などから、患者約2000人分の臨床研究データと、学生65人の氏名、成績が入ったパソコン計18台などが盗まれた、と発表した。データの大半は二重のパスワードで保護されているが、助教の個人用ノートパソコン内の患者約70人分の氏名、年齢、病名などは保護されていないという。同大学は警察に被害届を出すとともに、該当する患者と学生に文書で謝罪する。
同大学によると、2日午前8時ごろ、教員から「研究室からパソコンがなくなっている」と連絡があり、調べたところ複数の研究室からパソコンやデジタルカメラなどがなくなっていた。その後も4日までの間に、同研究科旧基礎医学棟などからパソコンや携帯電話などが盗まれているのがわかった。盗まれたパソコン内の臨床研究データは、検査結果などのほか、大半に患者の氏名が入っていた。
同研究科では4月にも817人分の学生の成績などを記録したパソコン用ハードディスクが盗まれた。教員に施錠の徹底とテンキー型の錠への交換を指示していたが、今回、未交換だった一般錠の部屋が被害にあった。
同大学では、津島キャンパス内の工学部1号館(岡山市津島中3丁目)でも4日までに、研究室からノートパソコン計4台と映写機2台、十数台のパソコン内部のハードディスクなどが盗まれたが、個人情報は記録されていなかったという。
岡山大学は一体どんなセキュリティを施しているんでしょうか。個人情報も大事ですが、そちらのほうが気になります。パソコン18台って相当なものですよ。
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