日本臓器移植ネットワークが今年3月に始めた臓器提供意思のインターネット登録が、伸び悩んでいる。今月4日までの3か月間で6753件。移植ネットが目標に掲げた初年度10万件を大幅に割り込むのは必至で、関係者は頭を悩ませている。
ネット登録は、臓器提供意思表示カードの所持率が8%(昨年の内閣府調査)にとどまる現状を打破するために始まった制度。パソコンや携帯電話で、〈1〉脳死または心停止後に臓器を提供するか〈2〉提供したい臓器の種類〈3〉氏名、生年月日、性別――などを専用ホームページに入力すると、意思表示カードが自宅に届く仕組みで、インターネット利用率が高い若者世代を中心に普及を狙っていた。
移植ネットによると、滑り出しの3月5日は約2000件の登録があったが、その後は1日当たり10件に満たないことも多かった。パソコン普及率やカード所持率から試算した目標値を大幅に下回りそうだという。移植ネットでは、スタート時の報道発表以外に広報活動をしていなかったことが原因と分析している。
まず失敗の原因として、このサービスが世間にまるで認知されていないというものが挙げられます。実際登録したいと思っている人でも、サービスの存在を知らないでしょうし、知っていても容易にそのサイトまでたどり着けないというのがネックですね。
というわけで、臓器提供意思表示カードが欲しいけど、どこにあるかもわからん!見たことない!という方は、ネットで申し込んじゃいましょう。無料で自宅に送られてくるので手間いらずです。
登録はこちらから。
なお、臓器提供意思表示カードってどんなものか分からない、という方はこちら。
医学処:ねんがんの臓器提供意思表示カードをてにいれたぞ!
参考:日本臓器移植ネットワーク
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