熊本市の慈恵病院が開設した「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)について、熊本県の潮谷義子知事は29日の定例会見で「棄児はどんなケースであれ、可能な限り親を捜すべきだ」と話し、「ゆりかご」に乳幼児が預けられた場合は、今後も同県が親を特定する手続きを進める考えを明らかにした。
「ゆりかご」は命を救うことを優先し、匿名で子供を預かるのが原則。潮谷知事は乳幼児を一時保護する県児童相談所を管轄する立場にあり、今後の「ゆりかご」の運用にも論議を呼びそうだ。
親を捜す理由について潮谷知事は「過去に予防接種を受けたか、どういう育ち方をしたかなどを明らかにすることは、子どもを無事に育てるために必要な情報」と語り「ゆりかご」に預けられた乳幼児も「例外ではない」と説明した。
「ゆりかご」には、開設初日の今月10日に3歳の男児が預けられていたことが判明。同県が県外の児童相談所に照会するなど、親を特定する手続きを進めている。
本来ならこうのとりのゆりかごと児童相談所は、連携して行うべきことだと思いますが、お株を取られたくないということでしょうか、どうも対立姿勢ですねぇ。
親を特定するという行為自体が、こうのとりのゆりかご利用率を下げると思うのですが。預けたくても預けられない状況が発生してしまいますよね。何のための「こうのとりのゆりかご」なのか。院長の意図しているところと知事の頭の中が違いすぎます。
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