2007年06月04日

先天性免疫不全症に、造血幹細胞を移植して改善することに成功。

造血幹細胞移植に成功=世界初、免疫不全の男児回復−弘前大小児科・青森

 先天性免疫不全症のうち、「NEMO」と呼ばれる細胞内物質の異常で生まれつき免疫細胞がつくれない病気だった青森県在住の男児(4)に対し、血液をつくるもととなる造血幹細胞を移植、改善させることに、弘前大医学部付属病院小児科が1日までに成功した。移植後、男児は外出できるまでに回復、経過は順調だという。

 同大によると、理論的には移植が有効と考えられていたが、成功例は世界で初めて。近く英国の骨髄移植専門雑誌「ボーン・マロウ・トランスプランテーション」に掲載される。

 男児は生後2カ月で敗血症を起こし、入退院を繰り返した。その後、先天性免疫不全症と判明。2歳半で腸炎などにより食事がとれない状態まで悪化した。同大は昨年1月、正常な免疫細胞をつくり出すために、臍帯血などに多く含まれる造血幹細胞を静脈に注入した。

 同大医学部小児科学講座の伊藤悦朗教授(52)は「造血幹細胞の移植で同じ病気の世界中の人が助けられる可能性がでてきた」と話している。 



 おおおおおー。おめでとうございます。弘前大やりましたね。先天的に免疫(抗体か)が機能しなくなっているために、その抗体を出す工場の元となる幹細胞を入れてやろうということでしょう。実際に成功したとなると、今後この免疫分野において、かなり広い幅で発展していく可能性がありますね。

関連
医学処:心筋梗塞を白血病治療薬で治そう
医学処:グリベックが急性リンパ性白血病の治療薬として承認される
広告
posted by さじ at 02:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。